2007年02月23日

ぶるーくろすのホームページの言葉より

ぶるーくろすのホームページの言葉より

「一定の数合わせに追われる結果能力の低い人を安い賃金でかき集める必要に迫られる」
 職員、労働者のことをこんな表現するのは信じられない。自分はどれだけえらいのかな。

「資本主義社会で非資本主義的医療を実践しつつ、企業として発展させるのは容易でない」
 非資本主義的医療って何なの。企業として発展? 医療法人のミッションはどうなっているの。言葉が矛盾している。

「思い上がってご主人に噛み付く飼い犬には、餌をやるな」
 官僚、公務員に対する敵愾心もここまでくると怖いけどね。行政も施設調査をびびるわけだよ。

「生活指導の理論を完成、”立正安人論”として各方面にお届け」
 日蓮の立正安国論のパロディかな。宗教的カルト性もあるのかな。「ぶるーくろす」はレッドクロス(赤十字)のもじりと言っているし、仏教的にせよ、キリスト教的にせよ、セクト的カルト的発想の臭いがする。

「世界で最初に動脈内の血流に水理学の理論を適用した」「時間的関係で臨床所見との対比を省略しているものの、直感的には80%程度は合致している模様」
 医療のことは分からないけど、こんな理論を直感で位置づけているなんて不思議だ。

 こういう思考回路で医療や福祉に携わることはちょっと疑問を感じてしまう。経営主体のことは知らないが、医療福祉のカルト集団が常態的に高齢者虐待を続けてきたのだとしたら大変な問題なのではなかろうか。

 毎日新聞の記事とぶるーくろすのホームページの抜粋を載せる。

【註1】毎日新聞の記事
毎日新聞 2007年2月20日
「老人虐待:ペット用のオリに…手錠も 千葉の介護施設

 千葉県浦安市の介護施設「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」で、入所者をペット用のオリに閉じ込めたり、両腕に金属の手錠をかけてベッドに拘束するなど虐待をした疑いがあることが分かった。関係者の通報で、浦安市と千葉県は高齢者虐待防止法に基づき7日と16日、合同で施設を調査しており、虐待が確認されれば告発も検討する。施設側は毎日新聞の取材に、手錠やひもによる身体拘束を認めたが「オリには(入所者が)自分からふざけて入った」と説明している。
 同施設には、認知症の高齢者や障害者など50代から80代の男女26人が入所。個室や8人部屋など約5部屋に分かれて生活し、職員4人が交代で介護している。同市のガイドブックには「有料老人ホーム」と書かれているが、介護施設として老人福祉法で定められた県への届け出はない。
 元職員の証言によると昨年11月ごろ、当時入所していた30代の障害者の男性が、高さ約150センチのペット用のオリに、布団、簡易トイレと共に入れられ、夜は鍵をかけられた。男性は交通事故で片足が不自由で、脳や言語に障害があった。外に出ようとして怒られ、おとなしくしていたといい、オリの中の生活は少なくとも元職員が退職する07年1月まで続いた。
 また元職員によると、午後7時ごろの最後の巡回の際、入所者の約半数をベッドから離れないよう身体を拘束。ビニールひもで胴体をベッドに縛ったり、市販の金具とボルトで自作した手錠で、手首をベッドにつないだりした。元職員がオリや拘束への疑問を口にすると、別の職員から「この施設は無認可だから関係ない」と言われたという。
 同施設の管理責任者によると、癒海館は6年前に元病院の建物を借りて開所したという。責任者は身体拘束の事実は認めたが、オリについては「他の患者をベッドから引きおろすので、反省するようオリを持って来たら、喜んで中に入った。遊んでいた」と説明した。
 施設は無届けのため、2年に1度の県の立ち入り検査や毎年の事業報告がなく、県や市は実態を把握していなかった。
 法務省人権擁護局は「事実ならば人権擁護上、見過ごせない事案であり、被害申告や情報提供などがあれば適切に対処したい」と話し、調査も視野に対応を検討する。【中川聡子】

 ◇行政は改善に力を

 ▽高齢者虐待防止に詳しい田中荘司・日本大学文理学部客員教授の話
 身体拘束は80年代から人権侵害として施設に指導し、厚生労働省も「身体拘束ゼロ作戦」としてPRしてきた虐待行為。今回の施設は20人以上の入所者を24時間預かり介護しているという実態があるが、高齢者以外の入所者もいるという。法の谷間にあるような混合施設は今後増える可能性がある。福祉の名を借りて経済活動する典型的な例だ。行政は虐待を生みかねない運営状況の改善に力を入れるべきだ。

 ◇施設の実態と身体拘束の経緯語る

 入所者がオリに閉じ込められたり、自作の手錠でつながれたりする身体拘束が、職員の手で繰り返されていた千葉県浦安市の介護施設「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」。虐待が疑われる運営の実態は、県には無届けの施設であることもあって、高齢者虐待防止法に基づく関係者の通報があるまで分からなかった。施設の管理責任者は毎日新聞の取材に、運営状況や身体拘束の経緯を語った。一問一答は次の通り。【中川聡子】

 −−施設の形態は。

 ◆認知症の高齢者や精神障害者、交通事故で半身不随や脳に障害を持たれた方など、いろいろな入所者がいる。家計が苦しく、老朽化した施設でも仕方がないという方や、他の病院で“お手上げ状態”という方を受け入れている。26人の入所者を朝と夜は2人の職員で、昼間は、少ない時で1人で対応している。

 −−職員が足りないようだが。

 ◆介護保険を使わず入居料(一時金30万円、月額15万円前後)だけでやっているので、ほとんどボランティア状態で増やせない。

 −−入所者の身体拘束はしていたのか。

 ◆ベッドから落ちたり、栄養をとる管を取ったり、服やおむつをはいだりしないためにやっている。家族の同意も得ている。現場を知っている人なら、特別のことではないと分かる。

 −−ペット用のオリもあったようだが。

 ◆確かにオリはある。入っていたのは交通事故で脳に障害を持つ30歳代の男性。かんしゃくを起こすと止められず、他の患者をベッドから引きずり下ろすなど暴れるため、「反省して」と、オリにトイレと布団を運んだら喜んで中に入った。ふざけて遊んでいたようなもの。

 −−手錠型の金具で拘束もしていたようだが。

 ◆布ひもをほどいて誤って漂白剤を飲んで騒ぎになった人なので、金具にしてみた。本人はそれも外してしまった。

 −−今後はどう改善していくのか。

 ◆拘束なし、というのは難しい。マットレスに替えてみたり、いろいろ対策をしたが、見栄えも良くないし、転がるのを止められない。ただ今後は「拘束ゼロ」という市の方針にできるだけ沿っていく。

 ◇無届けの有料介護施設は増える傾向

 専門家らによると、無届けの有料介護施設は増える傾向にあるという。NPO法人「特養ホームを良くする市民の会」(東京都新宿区)の本間郁子理事長は「背景には高齢者施設の需要の多さに比べて供給が足りないことがある」と指摘。さらに「十分な人員できちんとケアを行っている施設は入居に必要な資金が数千万以上と高く、入りたくても入れない」と言う。

 一方、無届けであれば入居資金が100万円以下で済む施設もある。今回、問題が表面化した千葉県浦安市の介護施設は入居料30万円、月額15万円。こうした施設の運営は、営利だけが目的の異業種からの参入も増えているといい、自治体などの検査がないため「倉庫や社員寮を改装し、限られた人手で運営されているケースも少なくない」(本間理事長)という。「劣悪な環境の施設に仕方なく入っている高齢者がたくさんいる。行政は実態を把握し、サービスの質の確保をきちんと監視すべきだ」と訴える。

 高齢者をめぐっては昨年4月、高齢者虐待防止法が施行されたが、その後も後を絶たない。

 岡山市の特別養護老人ホームでは利用者が虐待されている疑いがあるとして昨年9月、県と岡山市が施設の立ち入り検査をした。福岡県星野村でも介護福祉士の男性職員が男性入所者(当時90歳)を虐待したとされ、同月に県の調査を受けた。職員は暴行を否定したが、暴言を一部認めて辞職している。

 法務省によると、老人福祉施設を含む社会福祉施設の職員による入所者への人権侵犯事件は増加傾向にあり、05年は前年比52%増の47件に達した。調査の結果、人権侵犯が確認されれば、刑事告発や勧告などの措置がとられる。【佐藤賢二郎、森本英彦】

毎日新聞 2007年2月20日 3時00分 (最終更新時間 2月20日 3時13分)

写真2点
・施設が作った手錠でベッドにつながれた男性=元職員提供(人権に配慮し画像処理しています)

・オリの中で簡易トイレに座る男性=元職員提供(人権に配慮し画像処理しています)」





【註2】
医療法人社団ぶるーくろすのホームページのコンテンツ「平成一揆を起こせ!」と「沿革」から (ぶるーくろす厚生事業団、ぶるーくろす健康開発協会の名前も見受けられる)


「平成一揆を 起こそうではないか !

 あなたは官僚の横暴に 不満を持たないのか !

 国民から選ばれた大臣にすら反抗する官僚。彼らはいったい何様のつもりか !
 国民から生活保護を受けながら、思い上がって主人に噛み付く飼犬に過ぎない彼らの悪行を、このまま見過ごして置いて良いのか !
 規制緩和の叫ばれる現今でありながら、現実を知らず、机上で作り上げた整合性のない法律を作り、一方ではそれを杓子定規で運用しつつ、更に法を拡大解釈の上「指導」と称して法に基づかない要求を、他方では、自らは法を骨抜きにして必要な行政に手を抜き、あくまで自らの都合のみで政治を行い、事が明るみに出れば”知らぬ。存ぜぬ”と、責任逃れする無能な官僚 !

構造改革の必要なのは、何よりも彼らの頭の中身そのものである。
封建時代の象徴と言われる徳川時代300年にすら、3200件の一揆が起きたのをご存じないか !

民主主義の時代と言われる現在、現実に無知な官僚の言いなりになったままで良いのか !

当医療法人社団ぶるーくろすに起きた事件で得た、彼らの悪行の実態及び証拠の一端を、ご紹介する。

彼ら官僚に対し同様の不満を持つ方々の意見を結集し、協力し合い今こそ立ち上がって平成一揆を起こそうではないか !

現在の課題

株式会社ぶるーくろす健康開発協会で起きた事件を契機に三島労働基準監督署職員の越権行為を告発する攻略法を開発中です。
諸兄姉のお知恵をお借りしたし。

スローガン

思い上がってご主人に噛み付く飼い犬には、餌をやるな ! 」




「医療法人社団ぶるーくろすの沿革
 私たちの願い
 動脈硬化による病気(心臓病・脳卒中)が少しでも少なくなるように
 これらの病気にかかった方が一刻も早く健康を取り戻されるように

も  く  じ
1 赤坂診療所設立から日総リーすの問題まで
2 医療法人社団ぶるーくろすの設立
3 身体障害者の社会復帰
4 動脈硬化の原因解明に貢献
5 脳卒中患者の社会復帰

1 赤坂診療所設立から日総リースの問題まで
 昭和46年 1月、東京都港区に夜間診療所の形で赤坂診療所を設立したのが、医療法人社団ぶるーくろすの始まりである。
 設立の趣旨は、理事長・中原健次郎が東京大学医学部第二内科学教室で、上田英雄教授から頂き、村尾助教授(何れも当時)からご指導を受けた研究テーマである 「日本に於ける冠状動脈硬化症の臨床病理学的研究」の延長として、心筋硬塞の臨床病理を研究できる循環器科専門・病院設立の前段階となる、経営の勉強をするためである。
 当時の状況では、某医科大学でアメリカからCCUが輸入・採用され、数年間に約300例の心筋硬塞症例が報告されているのに、第二内科では500症例と絶対数の多さを誇るものの、約30年の長きに亘り集めた症例で、当然背後の医療水準から均質なデータを集めたと、言い難い側面がある(何れも記憶による数字で、概算値に過ぎない)。そこで、東京大学医学部第二内科学教室では国立施設として予算の問題があり、民間で動きやすい、CCUを備えた循環器科専門病院を設立し症例を集めれば、この方面に貢献できると考え発足したものである。
 因みに当時のCCU設備の費用は1セット当りで約800万円だった様に記憶する。当時の物価として家一軒が300から500万円で購入できた時代の話である。スタートしてから日総リースとの確執迄は中原の著書・"わが闘争・日綜リースの詐欺商法を暴く"で説明してあり、同書を参照されたい。
 ぶるーくろすの由来は、血液に由来する赤十字(;レッド・クロス)に準じ、青(ぶるー) に動脈の意味を持たせて命名。頭書のスローガンの許に、女子栄養大学卒業の管理栄養士により大学では行えない食生活指導を含む生活指導を行っている(例えば、本態性高血圧症の場合、減量・食塩制限等の生活指導で約70% の方が正常血圧に復している)。平行して、"季刊ぶるーくろす”を毎号各1万部発刊、各方面にお届けし、動脈硬化による心臓病・脳卒中の予防を呼びかけている。
 資本主義社会で非資本主義的医療を実践しつつ、企業として発展させるのは容易でない。

2 医療法人社団ぶるーくろすの設立
 この赤坂診療所を母体とし、平成7年 8月に医療法人社団ぶるーくろすの設立認可を受けている。平成9 年12月、埼玉県入間市所在・ぶるーくろす武蔵野循環器科を、吸収・併合。同診療所は平成3 年12月設立したが、医療法人社団ぶるーくろすに併合するまでの6年間に、約600名の脳卒中患者の診療を通し、動脈硬化の原因を理論的に解明した。平行して同地区の患者約1000名の心臓病・脳卒中の予防に貢献している。
 平成8年12月、法人所在地を日本橋に移転し赤坂診療所を廃止、ぶるーくろす東京中央診療所を設立する。

3 身体障害者の社会復帰
 頭書スローガンの前段は季刊ぶるーくろすを通して生活指導の理論を完成、”立正安人論”として各方面にお届けしている。
 一方、後段の実践の問題がある。ぶるーくろす武蔵野循環器科では、平成3 年1 2月設立以来の6年間に、5名の生活保護を受け入院を余儀なくされている脳卒中患者を、入間市内で社会復帰させたところ、埼玉県社会福祉課及び入間市生活福祉課の抵抗を招く( 平成一揆参照 )ことになる。
 同診療所が医療法人社団ぶるーくろす傘下に加入後は、口実を設けて生活保護 患者・診療の医療機関としての指定をせず、他の都県に対して”ぶるーくろす は不正行為があったから指定を取り消した”などの誹謗・中傷による名誉毀損を初めとして、各種悪行を繰り返し、同診療所の存続を危うくさせた。入院患者から受けた利益を基に真面目な外来診療を提供し、約1000名の心臓病・脳卒中患者予備軍を教育、予防に貢献していた事実は、役人には全く理解できない。マスコミの報道によれば、特に埼玉県は行政の各種問題点で話題に事欠かない。その正に同じ事態が、医療法人社団ぶるーくろすに起きたのである。と言うことは、当法人の経験も含めて埼玉県政自体に問題がある、と言わざるを得ない。
 開設当初は、単純に”いろいろ意地悪をする”位の認識であったが、埼玉県政をつぶさに拝見すると、法律が出来た趣旨が判らず、単に条文を追い、”地方自治”の美名の許に、自らに都合の良い様に法令を利用しているのみ。全く問題解決能力がない`に過ぎない、と思われた。同県に於ける汚職を初めとする各種失政の根源は、同県官僚のレベルの低さに基づくと推定された。
 「埼玉県の医療レベルを下げているのは、無能な県の役人である」と、親切(!)に教えて上げたのが気に入らないのか、一層の診療妨害、名誉毀損、職権乱用と各種の違法行為を繰り返した。
 これら一連の行為により、同診療所は設立以来の10年間に約一億円の損害を受 けている。平成12年頃から、経営自体は黒字となっているが、診療収益の支払い遅延 (例えば、同県K市では通常診療2ヶ月後の生活保護患者の診療収益支払いを、2年後に支払う、と言う立派“ ! “な業績を示してくれている)。これで資金繰りに支障が生じ、折りからの構造改革に名を借りた金融機関の ”貸し剥がし”を有難く受け入れ、平成14年1 月27日、ぶるーくろす武蔵野循環器科を閉鎖している。脳卒中・心臓病を通して、これ以上、埼玉県民・・・ひいては埼玉県政に奉仕するつもりもない。平成14年1月27日、同診療所を閉鎖している。  

4 動脈硬化の原因解明に貢献
 一方、21世紀初頭に当る西暦2001年10月には、長年の診療の成果として動脈硬化の原因を解明。"数理解析による動脈硬化発生の機序 序論"として上梓した。同書は、世界で最初に動脈内の血流に水理学の理論を適用した書である。”水理学”とは馴染みのない学問領域であるが、流体力学の一分野で特に土木工学の領域で利用されている。その管水路部門(分かりやすく 説明すれば、水道管内の水流を議論する学問)が血流の説明に便利と考えられるからである。
 同書によると、単に鋼管と拍動する動脈管との相違から直ちに適用できるわけでないものの、動脈管内の動脈硬化の病変部位と水道管内の腐食部位が 酷似することから応用しやすいのでないか、と推定される。更に、毛細血管内の血流との移行点に問題が生ずるから逆行性に動脈内の血流速度が低下、その結果として動脈硬化を招く、と世界で最初に唱えた画期的書物である。
 これは、従来から議論されている血栓説及び傷害説を同時に満たす議論でもある。その理論から、動脈硬化には、加齢によるやむを得ぬ変化と、体内の水不足に伴う予防可能な変化に分けられ、後者こそ心筋硬塞、脳硬塞を生ずる主病変である、と推定。十分な水分摂取を守れば動脈硬化の予防、ひいては (動脈硬化による)脳卒中・心臓病の予防が可能であるとする仮説を提示した。
 同書はあくまで理論に過ぎないし、時間的関係で臨床所見との対比を省略しているものの、直感的には80%程度は合致している模様である。寝たきりの方が200万人とも300万人とも予測される 現在、一刻も早くこの仮設の確定及び実行が望まれる。

5 脳卒中患者の社会復帰
 資本主義社会で非資本主義的医療を守りつつ、どの様に医療機関を育てるか、言わば二律背反の世界をどの様に切り抜けるか、これは今後の舵取りの妙に掛かっている。分かりやすく申すなら、パイを小さくする努力(予防)をするべき医療界で、増加する医療関係者(パイを食べる人)が今後はどの様に生き延びるか、という問題に直面している。
 循環器科病院設立を目指しながら目的を達しない内に、動脈硬化の原因を解明できたことで、究極の目的は達成できた。となると、改めて自らに、今後の循環器科病院設立の意義を問い直す必要がある。
 現在の入院に関わる医療法・各種保険の制約から、理論的には医療界は”構造不況”業種に含まれる。そこでその入院部門に何が起きているか ? これが最大の問題である。飽くまでこの10年間の、一地方有床診療所のささやかな経験に過ぎないが、医療費削減の煽りを受けた最近は、各医療機関が生き残りを賭けて、”払いの良い患者の囲い込みが始まっている”かの如くである。同じ医療行為をしても、病院の場合は3ヶ月過ぎると入院収益の下降する項目がある(有床診療所の場合は更に短期間であるが、本質的な議論でないからここでは触れない)。
 医療・看護体制の規定の基に一定の職員数を要求しながら、そのコストに対する十分な手当てを準備していない。民間企業なら高給を準備して少数精鋭主義に徹すれば充分採算は取れるのに、一定の数合わせに追われる結果能力の低い人を安い賃金でかき集める必要に迫られる。さもなくば、職員の数合わせで仮登録の追及を受ける可能性も生ずる。能力の低い職員を集めれば医療ミスの生ずる確率も高くなる。
 具体例を挙げると、拘束(ベッドに患者を縛り付ける)とか、午後5時過ぎには病室の扉をロックして患者を廊下にも出さない、或いは消灯してテレビ・本も 見せない、と言った状況が起きている。患者にとっては地獄(?)である。これで病気が治ると期待できるのか、疑問が生ずる。
 医療機関サイドに立てば、経営維持を目的に医療収益低下回避のため入院患者の回転が望ましい。患者サイドに立てば転院を希望しない場合、「入院先の医療機関の、医療収益低下を補うには自ら補填しようでないか」との発想が出てくる。これこそ、”(医療経営でなく)医療行為に資本主義の理論が持ち込まる由々しき事態”である。「この様な時代背景で、循環器科病院設立にどの様な意義があるか」と言うのが現時点でのテーマである。
 一方、埼玉県・官僚の無理解は論外であるが、現場を知らない官僚が机上の空論で整合性のない法律を決め、現場の官僚が更に”指導”と称して法律にない制約を加えるのが問題である。民間が知恵を出し合って患者のためにどの様に貢献できるか工夫しているのに、自らの仕事が増えるのを嫌い、一方では縄張り争いで、自らの都合で行政を行なう彼らには、”国民のため”の視点がない、換言すれば、"公僕の自覚”がない。
 これこそ、社会的条件により入院を余儀なくされている生活保護患者の社会復帰を阻む最大の原因である。患者不在の医療が始まりつつあるような印象がある。 
 今後は、この二点を同時に解決するのを目標に、
イ  別組織として有料介護施設を設立、回復期の患者の社会復帰を図る。
ロ  社会的条件により入院を余儀なくされている生活保護患者の社会復帰の促進活動。
ハ  ぶるーくろす厚生事業団を併設、身体障害者の授産施設、コロニー等を作る。
 などの運動を展開予定である。各方面のご理解・ご協力をお願いする。」

「施設長の公開日記」2007.2.21
posted by hirota at 21:02| 補足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする